アリア
♫《さあ、おいで…私の世界に…!》
独唱曲の化身たる存在。歌うことが存在そのものであり、何かを語るときは常に歌で表現する。しかし、アリアは生物の生命力を糧にしなければ歌うことができないため、止めどなく生命力を搾取し続ける必要があり、自身の肉体を劇場とし、そこに人々を招き入れてはエネルギーを吸収している。人々は、アリアの優しく誘うような歌声をひとたび聴いてしまうと、すべてのことを忘却し、ただその歌声を求めて劇場へ列を成して歩を進めていくようになる。劇場が近づくにつれ、人々はアリアの力によって徐々に人間としての形状を失い、アリアが吸収するのに適した物言わぬクリスタル状と化すのだが、本人たちはその異変に気づくことなく、歌に誘われるがまま、劇場へ向けて死の前進を続けていく。アリアは、世界は自分が歌うために存在しており、また、世界も自分の歌を求めていると確信しているため、己の歌の糧として消費される生命は幸福であると考えている。
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