クシャーンティ

ああ…痛い…苦しい… だがこれに耐えれば永劫共に…！

世界に生きるものの魂を忍耐によって己の内に閉じ込め、苦しみと共に輪廻の循環を止めることにより、生のない世界を作り出すべく生まれた、忍耐の化身たる存在。極度の孤独感を抱えており、ありとあらゆる魂と常に共にありたいと望み、魂を求めて様々な世界を渡り歩いている。体の中に取り込んだ魂たちが輪廻転生や解脱を求めて出ていってしまわないよう魂を体に固定すべく、自らの体に楔の錫杖を刺し貫いているため、クシャーンティは常に壮絶な苦痛を感じているが、魂たちと未来永劫共にいられるための美しい代償であると捉え、苦しみに耐え続けている。こうしてクシャーンティの体内に魂が固定されると、正常に魂の循環が行われなくなった世界は新しい生命が生まれずに滅んでいってしまうのだった。