ニケ： ビクトリアス・フォーム

勝利の旗は、相応しき者に… ウィナーズ・フラグメンテーション！

ビクトリアスになるための最終試験は“アルカイオスの瞳”と呼ばれる神託機を通じて英雄の魂を持つ人間を覚醒させ、バディを組むことで達成となるというものだった。 迎えた最終試験の本番、神託機の導きによって死に瀕するひとりの少年と出会ったニケは、彼が持つ英雄の魂を覚醒させて彼を死の運命から救い出すことに成功する。しかし、実は何者かの陰謀によって神託機が選出した英雄は改ざんされており、ニケが救い出した少年は悪である反英雄の魂を持つ人間だった。 女神として突出したニケの才能によって覚醒した反英雄は強大な魔神となり、世界は未曾有の危機へと陥ってしまう。世界の命運を懸けた戦いが繰り広げられる中、その責を問われ女神の力を封印されるニケ。それでもニケはビクトリアスとしての信念と矜持を捨てず、力を封印された状態で魔神と化した少年と対峙する。 何ひとつ力を持たないまま挑んでくるニケに対し、なぜこんな無意味なことをするのかと問う少年。その問いにニケは、「君の心が助けて欲しいと言っているから」と答える。少年の魂は反英雄だが心は優しい人間であり、実はその葛藤から自死を選んだところをニケが覚醒させたのだった。 ニケの真摯な言葉と想いを受け、魔神化した少年は侵食する反英雄の魂と自分に残る人間の心とがせめぎ合った結果、暴走状態に陥ってしまう。ニケが暴走する魔神の放つ攻撃に晒されるその直前、彼女と志を共にしてきた学友の女神候補生たちがニケを助け出し、さらに候補生たちが結集した力によってニケは女神の力を取り戻す。 こうしてビクトリアスへと変身を遂げたニケは、勝利の旗を掲げて大きく振るい、因果すら乗り越えて勝利を導き出す無数の聖なる光条を放って、少年を反英雄の呪縛から解放するのだった。