コポルネス

痛みは救い…悼みは手向け… 汝を傷むは我が慈悲なり…
元は退魔を生業とする僧侶だったが、歪んで生まれてきてしまった己を呪った果てに破滅し、狂気の姿へと成り果てた存在。 人々の安寧を脅かす妖(あやかし)を慈悲なく、ただ黙々と滅し続ける暮らしを送っていた僧の彼は、何ひとつ見返りを求めることもなく衆生を救い続けていた。 ひたすら戦場跡を巡り、死者の亡骸を弔うための念仏を唱えては群がってくる妖を滅する日々。そんな想像を絶する苦行の旅を数十年もの間続けていた僧に対し、とある大僧正がその功績を称えて朝廷からの褒賞を与えるために招集をかけたが、僧は「興味がない」のただ一言を告げ、招集を無視した。 僧はその言葉どおり、俗世にいっさいの興味がなかったのだった。彼の心は生まれながらにして初めから歪んでおり、人としての営みには幸福をまったく見出せず、ただ殺傷することでしか衆生を慈しむことができないという、破綻した領域に立つ真の意味での破戒僧なのだった。 己の生き方、そして存在そのものが赦されざることであると頭では理解しながらも、“そう”生まれてきてしまった自分を呪う以外の術はなく、彼の行いはその矛先を妖に向けていたに過ぎなかった。こうして僧は、妖を滅し続け、長きに渡って妖の怨念を一身に浴びることで、静かに、そして緩やかに人の肉体を棄て去り、人間とは異なる異形の存在・コポルネスへと変貌を遂げたのだった。
- 性格
- 剛毅だが見境なく高圧的
- 好きなもの
- 滅すること
- 苦手なもの
- 俗世のすべて
- 関連モンスター

- 関連イベント