楊貴妃

私って、何でこんなに可愛いの～？

美しい花さえも恥じらってしまうほどの美貌を持ちながらも、まだその美しさを自覚していない天真爛漫な少女、楊貴妃。生まれた時から花のような香りを纏う不思議な体質を持っており、ある日、その香りに惹きつけられた牡丹の花の精が彼女の元にやってくる。楊貴妃の美しさの虜になった花の精は、彼女を「可愛い！可愛い！」と褒めたたえ、彼女の身の回りのお世話をするように。花の精に日々褒められ続けたことにより、楊貴妃は本来持っている魅力を開花させ、その美しさは瞬く間に村中の評判となっていく。そうしていくうちに、楊貴妃自身も徐々に自分の美しさを自覚し始めるのだった。