慧眼なる秩序の大天使 ザドキエル

真の正義は心の中に… 私はあなたを信じます…！

かつての同僚であり信頼を寄せる友人の天使の名が、堕天使の懲罰リストに掲載されていることを知ったザドキエル。逃げ出した堕天使は幾度となく欺いた罰として厳重に処罰される規則だが、ザドキエルは真実を確かめたいと思い、自ら友人を処罰する役目に志願する。そうして天界を捜索し、かつての友人であったその堕天使を発見したザドキエルだったが、相手の様子がただならぬものであることに気づく。本来であれば見つけ次第すぐに処罰をするか、もしくは天界に連れ帰り裁判にかけなければならず、神が定めたその規則を破るわけにはいかないと苦悩するザドキエルだったが、目の前の友人ひとり守れずに天界の秩序など守れないと意を決する。神の定めに仇なすと自分も堕天してしまうかも知れず、また、自分の持つ力で友人を助けられるかもわからないが、それでも友人を助けたいという想いで浄化の力を備えたナイフを相手に突きつけたそのとき、ザドキエルの秘めた力が覚醒する。こうしてザドキエルは、真実を見抜く眼によって悪魔に汚染されていた友人の心の深層たる核を見つけ出し、力を増した浄化のナイフでそれを切り裂いて、正しい心を取り戻させるのであった。