開光せし閃巧廃鬼団の教育係 梃子場亜流太

そいつは越えちゃならねぇ 一線なんだよ！ てめぇは地獄に堕ちやがれ！！

同心としての仕事を続けていく中で、あるとき亜流太は、引っ捕らえた小物重鬼の取り調べによって七年前に妹をさらった重鬼の手がかりを掴む。その重鬼は数多くの手下を持つ犯罪集団の頭目で、多くの子どもをさらっている悪辣な妖怪であった。手がかりを頼りに捜査を続け、ついに頭目の重鬼のアジトを突き止めた亜流太は、単身アジトへ乗り込み、手下の重鬼たちを次々に蹴散らしながらいよいよ不倶戴天の敵と対峙する。その戦いの中、重鬼は亜流太の妹は既に喰い殺したと言い放ち、さらに煽るように残虐で卑劣な言葉を投げかける。その言葉に激怒した亜流太は、かつて一夜にして百匹の重鬼を葬ったあの非情な狂戦士へと立ち戻り、鬼人の如き圧倒的な強さで重鬼を討ち倒した。憎き敵を駆逐するも悲しみに暮れる亜流太だったが、そこへ駆けつけた雷葉がアジトの隠し部屋に囚われていた亜流太の妹を見つけ出し、重鬼の言葉が虚言であったことが判ると共に、七年ぶりの再会を果たすことができた亜流太なのだった。