天下を沸かす生粋の大泥棒 石川五右衛門

しみったれた世の中を ド派手に湧かす！ 天下無双の大泥棒、 ここに見参ってなぁ！

「伊賀忍衆-徒花-」が守護する黄金のシャチホコを鮮やかに盗んで持ち帰り、未来に絶望していた村の人々に希望を与えた五右衛門。 シャチホコを囲み楽しげに賑わう人々の様子を、村外れの荒廃した山門から眺めながら五右衛門は、自分の行いが誰かの生きる希望になるのだという事実に誇りを抱く。 そして五右衛門は、眼下に広がる村や遠い山の向こうを見渡して、この国で暮らす希望を失ってしまった人々に希望の光を見せることこそが自分の――大泥棒・石川五右衛門の務めだと高らかに宣言した。 朝日に照らされ、まるで炎を纏う不死鳥のように輝く五右衛門。その神々しい姿を目の当たりにした村人たちは、尊い存在を崇めるかのように思わず手を合わせる。 そのとき、人々に希望を与えることを決めた五右衛門の想いと彼女に希望を見た村人たちの想いが共鳴し、五右衛門の奥底に眠っていた「朽ちたものに輝きを取り戻させる能力」を覚醒させた。 新たな力を手に入れた五右衛門が昇る朝日を全身に受けながら愛用の巨大煙管を大きく構えると、荒廃した山門はみるみるうちに綺羅びやかに輝く元の豪華絢爛な姿を取り戻すのだった。