洗脳されし獣人少女 サクア

あいつも…こいつも…お前も！ あたしの敵だ！消えろ！！

迫り来るモンストドライブを前にし、装着された首輪から薬物が注入され、闘争本能が覚醒したサクア。拘束されていた鎖を引きちぎり、目の前の敵をただひたすらに倒すだけの殺戮マシーンと化した。しかし、容赦なく襲い掛かるサクアの前に、ただ一人、反撃することなく手を差し伸べてくる存在が現れる。それは、サクアが洗脳されていることをすぐに見抜いたひばなだった。自らの攻撃に傷つきながらも決して抵抗せず、手を差し伸べ続けてくるひばなの姿を目の当たりにし、他の人間とは異なるものを感じたサクアの心に、徐々に変化が表れ始める。そして、すべての人間を憎むべきはずの自分と、目の前のひばなを心から憎むことができない自分との間の葛藤に苦しみ、サクアは頭をかかえてその場に倒れこむ。そんなサクアの手を握り、そっと語りかけたひばなの声によって、長い間決して解けることがなかったサクアの洗脳がゆっくりと解けていくのだった。