阿鼻
「ねえ阿鼻♡強い奴ら い〜っぱい倒したら褒めてくれる?」 「ああ、最高の祭にしてやろうぜ♪」
死後、人々は三途の川を渡り、七日ごとに十王の裁きを受け、罪の重い者は地獄へと落とされる。地獄には罪の重さによって服役すべき場所が定められており、十王はそれぞれの場所に管理者を置き、彼らに管理用のモンスターとそれを操る力を秘めた鐘を与えていた。あるとき、地獄の最下層に位置する阿鼻地獄で、現世で大罪を犯した一人の男の亡者によって鐘が奪われるという異変が起きる。その男は、管理用のモンスター・叫喚を言葉巧みに魅了して自身の眷属のように操り、瞬く間に阿鼻地獄を制覇して、自ら「阿鼻」と名乗るようになった。本来ならばすぐに鐘を取り戻さなければならない非常事態だが、地獄の亡者たちが阿鼻を恐れて彼に従い、結果的には地獄内の統率がとれた状態と化していたため、十王は阿鼻を新たな管理者として認めたのだった。阿鼻が管理者の地位を奪った目的は、管理者の権限である地獄と現世の行き来を用いて現世に戻り、自らの持つ野望を叶えるためであったが、果たしてその野望の内容が単なる支配欲によって現世を統べたいということなのか、それともどうしても叶えたい強い未練があるのか、阿鼻はその詳細を誰にも明かしていない。
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