真なる十戒へ導く者 モーセ
やっと見つけた… 君の言葉は世界の希望だ…
約束の地に辿り着き、十戒の石版を神聖なる契約の箱に納めたモーセ。これでようやく自由になれると思ったのも束の間、契約の箱の中で十戒の石版がまばゆい光に包まれて神との契約が更新され、石版はそれぞれ意思を持ち、世界各地へと飛び散ってしまう。実はこれまでの旅は、モーセに試練を乗り越える力があるかを見極めるための神からの試験であった。こうして、再び十戒の石版を集め、律法の世を作る使命を負い、神子として新たな旅に出たモーセ。飛び散った十戒は、それぞれが本来持っていた偽証や妄唱などの人間が抑えるべき悪しき欲求の権化として実体を持ち、世界を混乱に陥れていた。神の律法を世界に届ける力を得るためには、十戒をただ封印するだけではなく、十戒の持つ願いや想いを理解し、和解しなければならないため、これまでのように自身の持つ超常的な力で解決することは叶わず、モーセはどうすべきかを思い悩む。十戒の石版の力を失ってしまった自分一人では十戒と戦うことは難しく、その地に生きる民の協力が必要であると悟るも、モーセは全能に近い力を備えていたが故に、これまで心の底で「人間とは弱く愚かな存在である」と感じていた。しかし、猛威をふるう十戒に苦しめられながらも強く生き抜き、諦めない人間の強さに次第に惹かれ、共に命をかけて戦う中で、モーセは人の強さや優しさを理解し、愛おしく感じるように変化する。こうして民と絆を結び、協力を得ることでモーセは次々と十戒に打ち勝っていき、孤独だった自分と重なる部分を十戒に見出して、彼らを受け入れて自分の仲間に加えていく。世界の人々、そして十戒と絆を繋ぎ、ついに十戒の最後のひとつとの戦いに挑むモーセ。しかしそのとき、神の力を恐れた邪神が現れ、強大な力によって最後の十戒を暴走させてしまう。激しい戦いの末、自らが傷つくこともいとわずに暴走する十戒へモーセが手を差し伸べたそのとき、真の和解が生まれ、十戒は本来の美しい姿へと生まれ変わり、モーセの手中で再構築されていく。すると、それに呼応するようにアロンの杖に収まっていた9つの十戒が美しい輝きを放ち、モーセはすべての十戒と真の絆を結ぶに至ったのであった。
- 性格
- 思慮深くミステリアス、やや享楽的な一面も
- 性別
- 男
- 好きなもの
- 自由、絆を繋いだ仲間たち
- 苦手なもの
- 束縛
- 関連モンスター