研ぎ澄まされし殺意 ジキル＆ハイド

「見たまえ、内なる邪悪な獣を… それこそが人の本質なのだ…！」 「ヒャァァァァァァ ハァァァァァァァ！！ …全部捨てちまえ！」

沸き起こる殺意のままにロンドンで屍の山を築き上げるジキル＆ハイド。ジキルが新たに開発した薬が霧となってロンドンに広がり、人々の心から悪意が切り離され、それを吸収することによって二人はさらなる闇へと堕ちていく。纏った噴炎ですべてを焼滅せんと暴虐の限りを尽くすハイドと、冷酷無比に人々を切り裂くジキル。しかし、ジキルの瞳と心の奥底に人としての微かな憂いと慈悲が残されていることに、ハイドのみならず、ジキル自身も気づかずにいるのだった。