目醒めし契約の大天使 メタトロン

契約をここに… 本当に大切なものを 教えてあげる…なの
ストライクワールドにある、とある世界。モリアという神を自称する者が、あるときマスターオーブを手にして強大な力を獲得してしまう。 モリアは「痴愚神モリア」として世界に君臨し、人々を堕落させ世界を滅亡へと導いていく。モリアの脅威を察知した天界は、カマエル、ラミエル、ザドキエル、サンダルフォン、メタトロンの五人の天使を招集し、マスターオーブの回収へと向かわせた。 しかし、五人の出動を事前に察知していたモリアは、彼女たちに罠を仕掛ける。それは、モリアが作り出した「痴愚の夢」という世界に相手を捕縛し、自分の願いがすべて叶うその理想世界に囚えることで戦う気力を奪うというものだった。 ザドキエルを除く四人の天使たちはモリアの策略にはまり、次々と痴愚の夢に囚われてしまう。メタトロンは、サンダルフォンと共に平和で楽しい日々を送る理想的な世界に囚われたが、メタトロンは持ち前の頭脳と分析力で、すべてがあまりにも理想的すぎることと常に隣りにいるサンダルフォンから感じる微妙な違和感から、この世界が現実ではないと早い段階で気付いた。 メタトロンはこの世界から脱出するための方法を模索し始めるが、サンダルフォンが「ここに留まれば永遠に楽しく過ごせる」と囁き、夢の世界に引き止めようとする。彼女が偽物のサンダルフォンだと理解しつつも、脱出すると今の幸せな世界を壊してしまうことに心を痛めるメタトロン。 そんなある日、一匹の犬が夢の世界に現れる。メタトロンは早々に犬の正体がザドキエルであることを見抜き、協力を仰いだ。こうしてメタトロンとザドキエルは共同で痴愚の夢を打破するために奔走するが、なかなか思うように進まず、次第にメタトロンは焦りと苛立ちを感じるようになっていく。 その一方で、メタトロンは痴愚の夢を打破できない理由を薄々理解し始めていた。おそらくこの幸福な世界が自分を縛り付けているのだと。現実に帰れば任務が待っていて、頭脳明晰な完全無欠の天使という周囲の評価を守り、完璧な姉を演じなければならないという重圧が、メタトロンが痴愚の夢を打破するための障壁になっているのだった。 そしてある夜、メタトロンはザドキエルに己の感情を吐露する。普段は無口なメタトロンだが、その夜はただひたすら自分の胸の内を打ち明け、ザドキエルは何も言わずに彼女の隣りに寄り添っていた。天使としての自分への評価、姉としての責任感、そして愛嬌があって多少の失敗は可愛げで片付けられてしまう妹への少しの嫉妬心――そんなことを感じる自分が嫌で現実世界に帰るのが怖かったのかも知れない、と告白するメタトロン。 こうしてすべてを明かしたメタトロンは、すっきりとした表情を見せ、こんな話をしたことは二人だけの秘密だとザドキエルに告げた。こうして己の弱さや迷いと向き合い、仲間と共に歩むことの大切さを再認識したザドキエルは、痴愚の夢から脱出する決意を固めた。偽物のサンダルフォンに別れを告げて、ザドキエルに一緒に痴愚の夢の世界を脱出する準備ができたことを伝えるメタトロン。 そして迎えたモリアとの決戦の時、ザドキエルが放り投げた四つの宝石の眩い輝きに呼応して痴愚の夢に封印されていた四人の天使たち――カマエル、ラミエル、サンダルフォン、メタトロンが目を覚ました。それぞれが成長を遂げ、揺るぎない使命を胸に再集結を遂げた五人の天使たちは、力を合わせ、モリアに立ち向かうのだった。
- 性格
- 物静かだが、突然ふざけたりなどお茶目な一面も持つ
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- 女
- 好きなもの
- 妹のサンちゃん、相棒のヨエルくん、考え事をすること
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