彼岸の「渡し守」 三途

どんな荒波だって乗り越えてみせる… お願い、煙花天流！

閻魔の父である地獄の王とその兄の第一王子が結託し、閻魔帳を改ざんして不正に地獄行きの者を増やしていることに気付いた閻魔が、彼らの悪事を暴くために地獄の最下層に潜伏していたという事情を閻魔の口から聞いた三途。その話を聞いて三途は、何も知らないまま親友が大王の不正の証拠に触れ、悪事の露見を恐れた王によって消されたこと、そして自分も真相を隠すために王の部下に襲撃されたのだという真実を知り、悲しみに暮れる。しかし、親友の無念を晴らすために三途は勇気を振り絞って閻魔への協力を決意し、閻魔と共に冥府襲撃の計画を練る。そして襲撃決行の日、王が閻魔帳を改ざんしている証拠の入手と、不当に捕らえられた魂たちを解放するべく、三途は冥府の監獄へ向かい、冥府の獄吏たちと対峙する。水を操る力を備えた渡し船を漕ぐための櫂「煙花天流」を三途が構えると、足元に水で形成された巨大な彼岸花が咲き、その周囲には渡し守たちの力の源である六道銭の陣が展開され、三途に大いなる力を与えるのだった。