三千世界の縁を結びし 極楽アイドル 弁財天

みんなの未来に響きませ！ 新曲、 SAYSAY-RU☆Tension！

とある星の最期を見届けた弁財天だったが、一方でその星が滅ぶ前に逃げ延びた星の住民たちは、故郷を失い悲嘆に暮れていた。さらに、滅んだ星の近隣の星々に暮らす住民たちは不安に駆られ、星内、そして他星との間で争いが勃発してしまう。そんな世界を憂いた弁財天は、人々の争いを止め、そして人々を勇気づけるために星間ライブの敢行を決める。さっそくライブのための新曲作りに取り掛かる弁財天だったが、どうすれば皆の心に響く音楽を創り出せるのか深く悩み、新曲作りは難航する。それは星の最期を見届けた一件で、命あるものはいつか滅びる運命であること、そして紡いできた縁が断ち切れてしまう悲しみを弁財天が知ってしまったことが一因であった。それらが自然の摂理であることは理解しながらもその儚さをまだ受け止めきれず、曲作りへ集中することができずにいたが、やがてライブの決行が近づき、感じる焦燥を抑えるために弁財天はこれまで自分が紡いできた数々の縁を思い返しながら夜空に歌う。すると滅びた星の魂がその歌声に導かれるように弁財天に語りかけた。自身の最期を看取ってくれた感謝を弁財天に告げ、新たな生命の光となって天に帰っていく星の魂。その光景を目の当たりにした弁財天は、命は巡り、縁もまたいずれどこかで繋がっていくことを実感し、確信する。そしてそのインスピレーションを歌詞に乗せて新曲を作り上げた弁財天は、三千世界に歌声と旋律を響かせて宇宙の星々に煌めく縁を結んでいき、星間ライブを大成功させるのだった。