澄明なる風の天下五剣 三日月宗近

不浄は七難八苦のもと、 月の光で清めましょう… 殺生結界・刹月華の陣!
鬼神魔王・大嶽丸の討伐を終えた三日月は、師より命じられた使命を果たしたことで故郷である月へと戻り、穏やかな日々を過ごしていた。 そうして一年の歳月が流れたあるとき、大典太光世の家の地下に封印されていた殺生石が何者かに盗まれる事件が発生。時を同じくして、幕府大名のスルガ大納言が御前試合の開催を宣言し、腕に自信のある剣客たちを集め始める。 だが実は、殺生石を盗んだのはスルガの配下であり、御前試合の実態は、剣士たちを贄とすることで殺生石を介して巨大な機械の霊獣「機巧妖狐(からくりようこ)・マコガミ」を起動する儀式『天領御前死合』であった。 その頃三日月は、月の住人である月兎の民が祀る神像に突然亀裂が入り、それを凶兆だと察した月の長から調査を命じられ、再び地上へと降り立っていた。そうして地上で、同じく異変を感じ独自に調査を進めていた数珠丸恒次と合流した三日月は、異変の原因があると思しきスルガの領地に他の天下五剣の剣士たちが集いつつあることに因果を感じつつ、目的地へと急ぐ。 そして二人が御前試合の会場へと辿り着いたそのとき、試合の場に現れたスルガ大納言が手中の殺生石を用いて剣客たちを操り始め、正気を失った剣客たちが天下五剣へと襲いかかる。応戦する五人だったが、呪術によって殺生石が禍々しい光を放ち、その邪悪な力にあてられた五人もまた正気を失い、仲間同士で斬り合い始めてしまう。 その修羅の念と神気を吸収してついに起動を果たした機巧妖狐・マコガミが出現し、手当たり次第に暴れ回って周囲一帯を破壊していく。ようやく正気を取り戻すも、マコガミに力を吸収され切っていた天下五剣たちだったが、鬼丸がわずかに残っていた力を振り絞ってスルガ大納言が持つ殺生石に亀裂を入れる。 そうして、マコガミの攻撃が五人を襲うその直前、殺生石に封じられていた妖狐の祖である大妖・真狐神が解き放たれ、皆を守ると共に自身の霊体を真なる殺生石へと変えて、天下五剣へ加護の力を与える。 こうして新たな力に目覚めた三日月は、美しい月下美人の花が咲き乱れる結界を展開し、その中で華麗に刀を振るう。すると刀の軌跡が鮮やかな三日月を描き、月下美人の花から解き放たれる無数の光球と共に敵の悪しき魂を薙ぎ払っていくのだった。

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