ビリミスク
迷える民よ、御覧なさい… 我らが目指すべき 美しき世界の姿を…!
元は天才的な通訳者の女性だったが、絶望によって狂気の姿へと成り果てた存在。幼少の頃、両親を失った貧しい子どもであった彼女は、親友の少年と二人で共にこの国を豊かにしたいという同じ夢を持ち、彼女は通訳者になるべく、少年は政治家になるべく、その志を胸にそれぞれの道へと進んでいった。そうして時が過ぎ、優れた通訳者へと成長した彼女は、言語の壁を取り除き、世界を平和で繋ぐことを信念として仕事に邁進し、多くの言語を習得して、自国と世界を結びつけることで国に莫大な富をもたらした。やがて、国家の重要機密を取り扱う地位へと昇進を果たした彼女は、あるとき、信頼を寄せていたかつての少年である親友の政治家の陰謀によって、意図せず自国の機密情報を他国へと渡してしまい、国を裏切る形になってしまう。この機密情報の漏洩によって国家は崩壊の危機に瀕してしまい、大いなる自責の念に苦しむ彼女は、裏切り者として親友に吊るし上げられ、口封じも兼ねて処刑されることとなった。民衆から裏切り者と糾弾され、国民のために、そして平和のためにと紡いできたはずの言葉は皆に聞き入られず、絶望の底で親友への呪いの言葉を紡ぎながら胸を突かれた彼女は、その刹那、異形なるものへと変貌を遂げた。顔前に垂れた布の隙間から眩い光を漏らし、周囲に投影機の姿の部下たちを携えた、神秘的でありながら奇妙な機械のような様相となった異形・ビリミスクは、目指すべき未来を指し示すビジョンを迷える民衆に見せようと優雅に顕現するのだった。
- 性格
- 冷酷で無慈悲
- 好きなもの
- 絶望や破滅に向かう者たちの苦しみを鑑賞すること
- 苦手なもの
- 迷いを持たない者、光の届かない場所
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