儚キ示教ノ幻像 ビリミスク

さあ、迷わず進むのです！ 破滅と絶望の輝かしき未来へ…！

部下たちを用いて、数多の未来を指し示すビジョンを曼荼羅のように展開するビリミスク。自身の頭部に備わった複数の穴から、様々な未来の可能性を示す光を放出するが、希望的な未来を示す光が漏れる穴には自ら指を差し込んで、作為的に光の放出を塞ぐ。そうすることで希望のビジョンは投影されずに、破滅的な未来のビジョンばかりが映し出されることとなり、迷える民衆はそのビジョンに導かれるように進んでいく。こうして自ら破滅へと向かっていく民衆を鑑賞し、ビリミスクはこの上ない愉悦に浸るのだった。